愛すべきエンスーたち

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エンスーとは


Iエンスー Vol.2 二人乗りオープンカーなぜかいつも男ふたり

もうすっかり春だというのに風はまだ寒いですね。
ふきっさらしの風に首をすくめてとぼとぼ歩いていると、

あ、オープンカーだ。

しかも、男ふたりだ。

街中でオープンカーを見かけることがしばしばある。
このくそさっぶいのに!と思いつつ目で追うと ドライバーと助手席の同乗者、ふたりとも男だったりする。
かなりの確率で、そうだ。

で、それがいかにも楽しそうなんである。

こう、シロウト考えでは
オープンカーちゅうのは、助手席の彼女を見せびらかすためのもんじゃないのか、
という偏見がある。
しかし彼らは、彼女いないので仕方なく、という寂しい風情でもない。

わたしも、オープンカーに乗ったことはなくはない。

「設計上、風の巻き込みは案外少ない」
「ヒーターがちゃんと効くから、車内はあったかい」
…なーんてどうだか(ボソッ)

しかし、しかしである。

たしかにオープンカーはたのしい。

クルマはなんだかリビングがそのまま動いてるような空間だけど、 オープンにした途端、否応無しに外界とダイレクトにつながる。
耳元でぼうぼう鳴る風。
見上げれば空、雲、星。
日射しがさっと差し込めば暖かさを感じる。
エンジンの音もリアルに響く。
路面を確実にグリップして駆け抜けてゆく感じ。
ああ走ってる。今まさに走ってる!!

これがドライビング・プレジャーというものかなどと思える。
心躍るドライブではある。

理解ある彼女ならね、楽しいドライブになるんでしょうがね。
寒いだのせっかく巻いた髪がだいなしなどとブツブツ言われるくらいなら 男友だち乗っけて走った方が気が楽である。
またこういうクルマはたいがいスポーティーな低床車だったりするので ガタガタハードな足まわりで、腰痛くなるっちゅーねん。
デートには向かないかもなー。

最近の超高級車のオープンカーなんぞは “信号待ちの間に”ボタンひとつでオープンになるらしいですな。
そうなると、ソワレのような薄着の彼女もカンファタブル。
暖かな春の夕暮れ、海沿いにきらめく一瞬の夕日を感じるためだけにオープン。
「・・・すてき」
「ちょっと肌寒くなってきたね。さあ、食事にでも行こうか」
静かにクローズ。
なーんてね。女子必殺オープンカーですな。

でもでも、
ハードトップ外したら車庫に置いてこなくちゃいけないような
んでソフトトップも閉めようとしたら二人がかりで
突然の雨でもびしょぬれになりながら停車できる場所まで突っ走ったりする
そんなオープンカーも、愛しい。

願わくば、劣悪な環境にも負けずオープンカーデートを楽しめる
心の広い彼女が増えてくれることを願うばかりである。