愛すべきエンスーたち

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エンスーとは


「男と女の共通点」

何を間違ったか、カーマニアだらけの集いに、車に関してど素人の私が紛れ込んでしまったことがある。

女子率が極めて低く、大半が男性。やっと見つけた女性に話しかけると、彼女はA級ライセンスを持っているとかで、車かレースの話しかせず、間が持たない。しかも、車の名前をすべて型式で言うので、それでなくてもわからない車のことが余計混乱して、何がなんだかさっぱり理解できなかった。

そう、それはまるで異国の地にいる感覚。同じ国の人たち(つまり、同じカーマニア)は楽しそうに話したり笑ったりしているのに、その輪からはずれた異国の人のように、寂し~い気分になったものだ。同じ日本語話しているっていうのに…。

型式に限らず、車好きにとってはごく当然のように使われ、話題に登場する言葉が、私のような素人にはまったく理解できないことがある。 時々いるでしょ。車のスペックを辞書のように覚えている人とか、学校の英語は使えないのに、車に関する専用語は全部英語ですらすら言える人!

「好きこそものの上手なれ」とは、まさにこのこと。好きだから覚えるし、好きだからもっともっと知りたくなる。覚えて試して、買って試して、また新しく覚えて・・・という繰り返し。知識だけじゃなく、見て、触って、運転して、時には中をいじったり、取り付けたりはずしたり、という経験を重ねて、ますます道を究めていくのだろう。

でも、待てよ。そんなカーマニアの傾向によく似た世界が、ほかにもあるぞ!
女性同士の間でもスペックや専門用語が飛び交う世界! それはコスメ!! 化粧品だ。

化粧品の口コミサイトを見れば、よくわかる。
コスメマニアの女性たちが、化粧品に注ぐ情熱はカーマニアのそれに匹敵するものだと。
「あんた、本当に素人なんかい?」と疑いたくなるような入れ込みようなのだ。

実際、お金もかなりつぎ込んでいるし、経験も豊富。仕様はもとより、使用感、におい、効果、パッケージデザイン、費用対効果、リピートするか否か、etc… これらの情報を口コミサイトに綴っている彼女らの中には、化粧品メーカーの美容部員さん顔負けの知識を持つ女性も少なくない(職業はフツーの会社員だったりするのだが…)。

これが恋愛なら、いつか飽きて興味が薄らいでいくものだが、車好きにしてもコスメ好きにしても、その並みならぬ情熱は衰えることを知らない。むしろ、どんどん深みにはまっていき、抜け出せない。
きっと「好き」の次元が違うのだ。

※この記事は実話をもとに書いたものです。