愛すべきエンスーたち

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エンスーとは


アラフォーと車

ただ今、42歳の私は、ばりばりのアラフォーである。
アラフォー世代というのは、そのままスーパーカー世代でもある。

小学生のころにスーパーカーブームがあり、男子がスーパーカー消しゴムやカードを見せびらかしては自慢げに語る洗礼を受けてきた。
カウンタックに熱くなる男子たちから仕入れた、うわっつらのスーパーカー知識しか持っていないくせに、知ったかぶって「あたし、フェラーリ・ディノが好きじゃし」などと一人前に言っていた。(でも、これ、正式には「ディーノ」だそうで…。42歳の今日まで知りませんでした)

フェラーリ、ポルシェという固有名詞を子ども時代に知り、大人になったらバブル期の到来で、リアルにそれらスーパーカーを目にしてきたものだから(どこまでも見ただけで、乗ったことはないが…)車というものにどうしても“ときめき”を求めてしまう。

20代のころ、街を駆け抜けるスポーツタイプの車やオープンカーを見かけるたびに、その走りの華麗さ、セクシーなデザインに見とれた(乗れるわけでもないのに…)。デートに車は必須アイテムだったし、どういう車に乗っているかが男を選ぶ基準のひとつになっていたのも確か。
女同士の会話でも「ねぇ、彼が乗ってる車、何?」というのがお決まりのチェック項目だったし、女子は女子で乗って格好のつく車種をそれなりに知っていた。

本当に膨らむだけ膨らんで、あっけなくはじけたバブルの時代だったが、あのころの狂乱を身をもって体験していると、こんなうら寂しいご時勢になった今でも、やっぱりどこかでバブルを引きずっている自分に気づく。
実際に体験したかどうかは別として、クリスマスは彼氏と高級ホテルでディナー&お泊りがステイタスだった世代である。ボディコン着て、ディスコのお立ち台で扇子振り回して踊っていた世代である。
既婚、子持ちの立派なおばちゃんになった今も、つい、夢を見てしまうというか、過去を追いかけてしまうというか…。

節約、倹約を強いられる生活をしながらも、「自分へのご褒美」という言葉に未だに弱いし、好きなもの、ほしいものへはやっぱりなんだかんだと理由をつけてはお金をかけてしまう。
結局、あのころの華やかさ、勢いのある感じを忘れられないのである。

今、主流のミニバンタイプの車の実用性、経済性はよ~く分かっていても、スーパーカーブームやバブル時代に刷り込まれた華やかなものへの憧れ、浮かれ気分は容易には消しがたく、車にさえドキドキワクワクを求めてしまう。あぁ~、なんて罪な世代なんだろう、アラフォーって。

こんな私たちをときめかせてくれる車は、もぉ出てこないのだろうか。
※この記事は実話をもとに書いたものです。