
以前このコラムで、車のナンバーについて書いた。
矢沢ファンの車は「830(ヤザワ)」。氷室京介ファンは「1669(ヒムロック)」。
B'zのファンはボーカルの稲葉浩志にちなんで「178(イナバ)」。
その話を米国在住の妹に話したら、あちらのナンバープレート事情を教えてくれた。
米国ではナンバープレートのことをライセンス・プレートと言い、州によってデザインが異なる。私が覚えているのは、シアトルがあるワシントン州がレニエ山のデザイン、まん中に自由の女神像があるのがニューヨーク、虹がかかったハワイ。こんなふうに各州それぞれにデザインが違う。
ま、それはおいといて。米国のライセンスプレートは、日本のナンバープレートのように数字だけでなく、数字とアルファベットがランダムに並べられている。で、追加料金を払えば、自分の好きな数字&文字を並べてカスタマイズできるんだそうな。だから、いろいろと凝ったプレートがある。
例えば、「24 KT」は24カラットのことで宝石屋さんのプレート。
「2TH DR」これは2TH と書いてtooth。つまり「歯」のドクターってことで、歯科医のプレート。
「2DBCH」はTo the Beach!で「ビーチへ!」。海が大好きなサーファー系のプレート。
「CRZY 4 YOU」はCrazy for youで「あなたにゾッコン」というプレートといった具合。
こうなると、もはや宣伝文句というかメッセージだが、シャレがきいててアメリカらしい。
これが、車好きの連中の手にかかると…さらにすごいことになる。
4駆好きの車は「4X 4EVR」。4×4 Forever!で「4輪駆動よ、永遠に!」。
ブルーの63年式シボレー・コルベットのコンバチには「BLU2FUL」。これはBLUEとbeautifulを掛けた「Bluetiful」という造語。めちゃくちゃきれいなブルーだろ? ベイベーってな感じ。
フェラーリF40のプレートには「BY BY COP(バイバイ、おまわりさん)」。パトカーもしのぐスピードで走るぜ、という自信満々のメッセージがあると思えば、Nissanツインターボ300ZXには「3 2 1 GO」。他車にレースをけしかけているか、自車のスピードを強調&アピールしてプレートで挑発。「RACE ME(そのまんまレースしようぜ!)」というプレートで仕掛けてくるスポーツカーもある。
あるコルベットが、「FAST」とつけていれば、他のコルベットが「FASTER」とつけ、また他のコルベットが「FASTEST」とつける。さらに、コルベットに対抗心を燃やすマスタングが「FASTRNU」。
これはFaster’n you=Faster than you!・・・とムリめな造語まで作って対抗するという有様。
やれやれ、走りだけでなくナンバーでも主張し合ってしのぎを削り合うなんて。ったくも~っっ、車好きってどこまで負けず嫌いなんだろ。
※この記事は実話をもとに書いたものです。