
車に乗るとき、何を聴いているか・・・
女子が男子の車に乗るとき、これはチェックポイントの一つではないだろうか。
自分と音楽の趣味が合えば、一緒に盛り上がれるし、自分の知らないジャンルであれば、彼から教わる楽しみもある。
女というのは、付き合う男の影響を受けやすい。
それまでさほど関心がなかった曲でも、彼が車の中で聴いていれば、おのずと気に留め、好むようになる。特に若いころは…。
相手の男性のキャラに合う曲であれば好感が増すし、キャラに似合わぬ意外な曲であれば、またそこに惹かれる……こともある。まぁ、これも巡り合わせなので、車中で最初に聴いた曲に別の意味でノックアウトされ、悲劇の道をたどることもあるのだが。
男性は音の質とかカーステレオの性能にこだわるのだろうけれど、女はそういうメカニカルなことより、音楽の趣味や選曲の方に注目してしまうものなのだ。
自分と合うか、合わないか。車中に流れる音で判断・判定している。
最近、再婚が決まった年上の知人に、彼のどういうところに惹かれたかを追及したところ、彼女の答えは、ずばり「声」だった。彼女自身が声フェチでもあるのだが、「で、その彼の声ってどういう声なんですか?」と詰め寄ると、彼女いわく「甘い声」。
く~っっ、これ、のろけ以外の何物でもないと思うが、女としてはわからなくもない。
声が高いとか低いとかではなく、自分にとって心地よく聞こえるか。質ではなくトーン。調子というか、雰囲気がしっくりくる声を彼女は「甘い声」と言ったのだ。
「彼、車好きだから、よく一緒にドライブするんだけど、音楽なんていらないの。彼の声聞いてるだけで満足だから」
ふひょ~っ! 聞きながら、鼻血が出そうになったが、これも真理。声とは言わずとも、その人を感じられる音、曲があれば、それで十分というのはわかる気がする。
カーステレオのメーカー名は覚えちゃいないが、そこから流れる曲が印象的であれば女は忘れない。ま、曲の種類にもよるが…
な~んて、ドライブデートっちゅうものから遠ざかって久しい私が今、車中で聴くのはもっぱらAMラジオ。昔はまだFMを聴いていたものだが、今は曲よりしゃべりが聞きたい。それ以上に聞きたいのはやっぱり、野球中継! 帰宅時には必ずナイター放送を聞きながら運転している。そんな私は、やっぱり働くおじさん」!?
※この記事は実話をもとに書いたものです。