
6月といえば、ジューンブライド。結婚シーズンである。 婚活ばやりの昨今、ホテルも結婚式場もブライダル商戦に余念がない。あの手この手のサービスや演出合戦が繰り広げられているわけだが、最近、立て続けにホテルや式場で見かけて「ほお~」と思ったことがある。
それは、結婚の記念写真。
前撮りで屋外撮影なんてことも珍しくなくなっているが、前撮り、当日撮影に関わらず、新郎新婦プラス新郎の愛車が撮影された写真が意外と多いことを知ったのだ。
ホテルのブライダルコーナーや式場のディスプレイで2~3箇所立て続けに、「新郎新婦with車」の記念写真を見かけたし、先日結婚した知り合いに見せてもらった写真にも、式場の前の芝生でピッカピカに磨きあげられた愛車を前にほほえむ花嫁花婿の姿が…。
結婚の記念写真も最近は、ドレスアップした新郎新婦の定番写真以外に、新郎が警察や自衛隊の制服姿だったり、趣味の野球のユニフォーム姿だったりとバリエーションが増えているが、車付きの結婚写真というのも確実に増えているのだ。
車好きな新郎にとって、新婦は愛を誓った最愛の女性であることに違いはないが、それと同じくらい大切な存在の愛車もともに記念撮影を、ということなのだろう。
このような場合、妻となる女性は「車と私、どっちが大事なの!?」という野暮な質問は言いっこなし。
車が恋人という男性も多いが、愛する妻と愛する車、そして自分の3ショットの記念写真を望む男性にとって、愛車はもはや自分と一心同体の限りなく家族に近い存在ということなのだから。
昔は、結婚式といえば、新郎が車好きであるないに関わらず、車のうしろにたくさんの空き缶を紐でくっつけてガチャガチャと盛大に鳴らしながらハネムーンへ……なんてシーンを映画やテレビでもよく見たし、子どものころは結構、リアルに見かけたもんだが、そんな光景を目にしなくなって久しい。
もともと欧米の結婚式の習慣だったらしいが、今の日本では公道を空き缶つけて車で走ることが法的に禁止されていて、実現は難しいようだ。
でも、ホテルや式場内をカンカン付けて走るのは問題ないらしく、結婚式の演出としてや、新郎新婦の強い希望から実施するところは少なからずあると聞く。
結婚式が死ぬほど嫌だった私だが、あのカンカン車だけは花嫁衣裳で乗ってみたい、と今でも思う(もはや手遅れもいいところだが…)。
花嫁が後ろを向いて参列者にブーケを投げる「ブーケトス」は、結婚式の演出としてすっかり定着した感があるが、カンカン付けた車でパレードという演出ももっと普及していい気がするのは、私だけ?
※この記事は実話をもとに書いたものです。