愛すべきエンスーたち

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エンスーとは


音にうるさい人たち

マフラーがちぎれたことがある。

あれは、まだ免許取りたての20代前半、若葉マークをはりつけた中古の軽自動車に乗っていたころ。
ある日突然、自分の車から爆音が鳴り響くようになった。
何もしてないのに、なぜ?
まったく原因がわからず、しばらくそのまま走っていたのだが、さすがに恥ずかしくなり、修理に出した。

当時は、今ほど規制も厳しくなく、車体を低くし、ものすごい音をとどろかせながら走る車が多くいたものだ。竹やりマフラーなんてのもあったっけ…。
しか~し、私は車に一切手を加えたことはなく、改造を好む彼氏がいたわけでもない。なのに、なぜ?

修理のおにいさん曰く、「この車、マフラーがちぎれてますよ!」
絶句する私…。
思うに、舗装が十分でない田舎道(すなわち、実家周辺)を走った際に、石か岩にでもぶつけたことが原因と思われる(どんな運転してたんだか…)。
外的なダメージを受けた拍子に、マフラーが部分的にはずれてしまったらしい(本人、まったく自覚なし)。

そんな経験があるせいか、今でもつい、車のマフラーに目が行ってしまう。
激しく改造したマフラーを見かけなくなって久しいが、先日、米国在住の妹から、米国車の改造マフラーの話を聞いて笑ってしまった。
「姉ちゃん、こっちの車はすごいよ~。トラックの荷台に煙突みたいなマフラーをおっ立てて走りようるんじゃけん!」と妹。
なんでも、ピックアップトラックの荷台前方(つまり運転席側)中央に、直径20センチはあろうかという筒状の金属(=マフラー)を縦に突き刺した状態で走っているらしい。

それだけ太いマフラーだもん、発せられる爆音はすさまじく、筒からは黒煙も吹き出すという。
それって、もはや車というより機関車では…?
さらに、この煙突状のマフラーには先端が二股に分かれたものもあるというから驚き。
一体、なんのために???

車が走るときの音って、車好きにはそれだけはずせないポイントなのだろうか。
爆音系でなくても、音の質にこだわるがゆえ、純正のマフラーはずして自分好みの音になるようにマフラー取り換える人もいるくらいだから…。
うるさいか、そうでないかという違いしか判別できない私には、マフラーの世界もまた、深遠すぎてよくわからないのであった。

※この記事は実話をもとに書いたものです。